バッティングが上手くなる方法5つの力の必要性

「どうすればバッティングが上手くなるんだろう?」や「バッティングフォームを改善したのになかなかバッティングが上達しないのはなぜ?」と悩んでいませんか?

私も現役時代の16年間、バッティングが上手くなる方法を常に探していました。

この記事では、16年間バッティングが上手くなる方法を探し続けた私が、バッティングフォームだけでなく、バッティングが上手くなるために必要な5つの力を見つけたのでご紹介します。

本記事の内容では、あなたのバッティングが上達するための参考にしていただけたら嬉しいです。

目次

バッティングが上手くなるために、バッティングフォームに意識がいってしまう人も多いと思いますが、バッティングフォームよりもバッティングにとって大事なものがあります。

いくらバッティングフォームが綺麗でも、ボールをバットに当てられなかったら、ヒットやホームランは打てないからです。

反対にバッティングフォームが綺麗でなくても、なぜかヒットやホームランを打ってしまう人がいます。
そういった選手は、私が紹介させていただく能力が優れていることが多いです。

バッティングフォーム向上に取り組んでいる人もそうでない人も、今から紹介させていただくバッティングが上手くなるために必要なフォーム以外に必要な5つの力を身に付けていただけたら嬉しいです。

バッティングが上手くなるために、必要な5つの力を紹介させていただきます。

以下の5つです。

  • 動体視力。
  • タイミングの取り方。
  • ミートする力。
  • 上半身の力。
  • 下半身の力。

5つの力のうち、どれかだけが飛び抜けて良くてもバッティング上達は難しくなります。

5つの力をバランス良く鍛えていく必要があるのです。

バッティングが上手くなるために、「バッティングフォーム」と「フォーム以外に必要な力」の役割に明確な違いがあります。

  • バッティングフォームは、自分の身体の力を効率的にボールに伝えるために必要。
  • フォーム以外に必要な力は、バットにボールを当てるためやボールを遠くまで飛ばすために必要。


どちらかを鍛えればいいと言うことはなく、バッティングが上手くなるためにはどちらも必要となります。

それぞれの役割の違いをしっかりと認識して、それぞれの能力を鍛えていただけらバッティング上達が近づくでしょう。


バッティングが上手くなるために、必要な5つの力を細かく説明させていただきます。

バッティングが上手くなるには、動体視力が必要となります。

バッティングは、ピッチャーが投げた速いボールを目で捉え、バットにボールを当てていく必要があるからです。

いくらバッティングフォームが綺麗でも、ボールを目で追うことができなければ、ボールを打つことはできません。

ピッチャーが投げたボールを上手にバッティングするためには、必要不可欠な力になります。

ピッチャーの手からボールが離れた数秒間で、ボールの軌道を見極めスイングをしていく必要があります。

ボールが自分の手元に来てからスイングをしては、振り遅れてしまうからです。

例えば、球速が120km/hのボールが18.44mを通過する時間は0.5秒ちょっとと言われているのに対し、バッターのスイングには0.2秒弱かかると言われてます。

120km/hのボールでも、ピッチャーの手から離れた0.3秒程でボールの軌道を予測し、残り0.2秒程(距離にすると7m弱)を予測した軌道に合わせてスイングしていかなければならないのです。

動体視力は簡単に鍛えることもできます。

動体視力を鍛えるトレーニング方法では、ビジョントレーニングが代表的です。

例えば、両手の親指を立て、左右・上下・前後と開き、その親指を交互に目で見る(眼球を動かす)といったトレーニング方法があります。

道具もいらず、どこでも簡単にできるトレーニング方法です。

※この記事では、ビジョントレーニングの方法についても解説しています。

バッティングが上手くなるには、ピッチャーの投球に合わせたタイミングの取り方を身に付ける必要があります。

ピッチャーの投げるボールは、一定のリズムではないからです。

ピッチャーもバッターを抑えるために必死なため、「セットポジションでボールを長く持つ」や「クイックモーションで投げる」や「投球フォームの長さを少し変える」など、バッターのタイミングをズラす工夫をしてきます。

バッターはピッチャーに惑わされることなく、ボールにバットをミートできるタイミングでバットを振っていく必要があるのです。

タイミングの取り方で代表な打ち方、ピッチャーの投球にシンクロ(同調)して打つ、シンクロ打法があります。

どのピッチャーもフォームの流れの中で、それ以降のタイミングを変えられない瞬間があるので、そのタイミングに合わせて打つ動作に入っていく打ち方です。

プロ野球選手でも多くの選手がシンクロ打法を取り入れています。
例えば、元巨人の高橋由伸選手、横浜の筒香選手、ヤクルトの山田選手、広島の秋山選手、カブスの鈴木誠也選手など。

タイミングの取り方で最もポピュラーな打ち方ですし、私も現役時代に取り入れていました。

タイミングの取り方として、まず「1.2.3」のリズムでタイミングを取って打てるように練習しましょう。

「1.2.3」のリズムでタイミングを取って打つことは、バッティングの基礎だからです。

  1. テイクバック。
  2. ピッチャー側にステップ。
  3. スイング。

基礎が出来ていないのに、応用の練習をしても上手くはいきません。

まずは、タイミングの取り方の基礎「1.2.3」のリズムを習得しましょう。

タイミングの取り方(ティーバッティングの場合)

ティーバッティングの場合のタイミングの取り方を紹介させていただきます。

ティーバッティングのタイミングの取り方。

  1. テイクバックのタイミングを投げる人の手が一番引いた状態に合わせる。
  2. ピッチャー側にステップのタイミングを投げる人の手からボールが離れる瞬間に合わせる。
  3. スイングのタイミングは投げられたボールが自分のミートポイントに来るところに合わせる。

この①②③のリズムを繰り返し行い、そのリズムでボールをジャストミートできるようになってきたら、タイミングの取り方の基礎を習得できたことになります。

野球のバッティングでいうミートする力とは、「どれだけバットの芯でボールを捉えることができるか」になります。

バットの芯でボールを捉えることで、ヒットやホームランの確率が上がるからです。

ミートポイントがズレて、バットの先や根本でボールを捉えても、バットの反発をうまく得られず、打球の飛距離・速度が上がりません。

ヒットやホームランをたくさん打つためには、正しいミートポイントを見つけ、バットの芯でボールを捉える必要があります。

ミートする力は、ヒットやホームランを打つために、綺麗なバッティングフォームよりも重要と言っても過言ではありません。

いくら綺麗なバッティングフォームでも、ボールがバットに当たらなかったらヒットやホームランは打てないからです。

私が現役の頃、周りのチームメイトから見ても、明らかにバッティングフォームが綺麗ではないのにヒットを量産する選手がいました。
その選手は、「自分がバットの芯でボールを捉えられるミートポイント」を持っていたのです。


この経験から、私はミートする力(ミートポイント)の重要性を知りました。

「ミートする力を身に付ける」や「ミートポイントを見つける」には、ピッチャーが投げた球やトスしてもらった球を数多く打ち込んで、自身で掴むしかありません。

ミートする力や自分のミートポイントは、人に教えられるものではなく、自分の感覚で身に付けていくものだからです。

実践のピッチャーの球は、いろいろなコース・スピード・球種でバッターに向かってきます。
その様々なボールに対し、バットの芯で捉えていく必要があります。

それだけ難しいことを誰かに口で教えられて身につく程、甘いものではありません。
私もたくさんの球を打ち込んで、ミートする力や自分なりのミートポイントを身に付けました。

バッティングをする際、上半身の筋力が必要になります。

上半身の力が無ければ、「正しいフォームでスイングする」や「ボールを強く遠くへ飛ばすこと」ができないからです。

「スイングスピードを速くするため」や「インパクトの瞬間」など、腕・腹筋・背筋の様々な筋肉を使います。

あらゆる部位をバランス良く鍛えていく必要があります。

バッティングの様々な場面で、いろいろな上半身の筋力が必要になります。

「自分が理想としているバッティングフォームの実現」や「ピッチャーの投げたボールに当てたバットが当たり負けない」ために、上半身の力が必要不可欠だからです。

バットを振りだす時に腹筋・背筋を使い、インパクトの瞬間では腕の筋肉を使います。
インパクトからフォロースルーに入る時にはリスト(手首の力)を使います。

バッティングのどの場面で、どこの筋力が必要になるのか理解することが大切です。

先ほども少し触れさせて頂いた通り、バッティングを一連の流れで考えた時に、どこの場面でどの筋力を理解する必要があります。

理解せずにトレーニングをしても効率が悪いからです。

バットを振りだす時に、上半身がグラついて安定しないのであれば、腹筋・背筋を鍛える必要があります。
インパクトの瞬間にボールに対し、バットが当たり負けしてしまうようであれば、腕の筋肉(特に腕橈骨筋)を鍛える必要があります。

どの動きでどの筋肉が必要か理解をすることで、自分に必要な筋力を効率よく鍛えていくことができます。

バッティングをする際、上半身と同様で下半身の筋力も必要になります。

「正しいフォームでスイングする」や「ボールを強く遠くへ飛ばすのに下半身の力」も必要だからです。

打つ前の溜めを作る際やスイングの際に上半身を支えるためなど、大臀筋(お尻)・ハムストリングスや大腿四頭筋(太モモ)・下腿三頭筋(ふくらはぎ)などの様々な筋肉を使います。

あらゆる部位をバランス良く鍛えていく必要があります。

上半身と同様でバッティングの様々な場面で、いろいろな下半身の筋力を使います。

「自分が理想としているバッティングフォームの実現」や「バットに効率よく力を伝える」のに、下半身の力が必要不可欠だからです。

打つ前の溜めを作る時は、大腿四頭筋などの太モモの筋肉全般を使いますし、バットを振りだす時に内転筋・ハムストリングス・下腿三頭筋を使いますし、インパクトの瞬間は下半身すべての筋肉を使います。

上半身と同様にバッティングのどの場面で、どこの筋力が必要になるのか理解することが大切です。

先ほども少し触れさせて頂いた通り、バッティングを一連の流れで考えた時に、上半身と同様にどこの場面でどの筋力を理解する必要があります。

理解せずにトレーニングをしても効率が悪いからです。

打つ前の溜めを作る時に下半身がグラグラしてしまうのであれば、大腿四頭筋などの太モモ全般の筋肉を鍛える必要があります。
バットを振りだす時にうまく下半身を回転させることができないのであれば、内転筋・ハムストリングス・下腿三頭筋を鍛える必要があります。

どの動きでどの筋肉が必要か理解をすることで、自分に必要な筋力を効率よく鍛えていくことができます。

ここまで、バッティングが上手くなるために必要な5つの力について紹介させていただきました。

私は現役時代の16年間、バッティングが上手くなるためには、どうすればいいのか探求し続けてきたのです。

その過程でバッティングが上手くなるには、バッティングフォームを改善するだけではダメだと気付き、その他にも大切なものがあると発見することができました。

この記事を読んでいただいた、あなたのバッティングが上手くなるキッカケになれれば、嬉しいです。

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