「バントの種類ってどのくらいあるのだろう」「送りバントとスクイズやセーフティーバントの違いってなんだろう」と悩んでいませんか?
バントの種類は「送りバント(犠牲バント)」「セーフティーバント」「スクイズ」「プッシュバント」の4つです。
本記事では、4つのバントの「特徴」「注意するポイント(ケース・状況判断)」「やり方」などを徹底解説させていただきます。
本記事を最後まで読んでいただけたら、バントのことが理解でき、バントマスターになれることでしょう。
是非、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
4つのバント特徴とやり方を紹介
バントには「送りバント(犠牲バント)」「セーフティーバント」「スクイズ」「プッシュバント」の4つの種類があります。
バッターが犠牲になってランナーを進塁させるだけでなく、「1点を取りに行くため」や「バッターが相手守備の意表をついてランナーに出塁する」などと言った作戦の側面もあるからです。
相手守備の動き、試合の流れ、ケースなどに応じて、状況判断をしながら戦略をうっていく必要があります。
どのように状況判断をしていけばいいのか、4つのバントについて解説させていただきます。
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送りバント(犠牲バント)
送りバント(犠牲バント)は、バッターが犠牲になってランナーを確実に進塁させることを目的にしたバントになります。
送りバント(犠牲バント)の特徴
- ランナーを確実に得点圏(2塁or3塁)へ送りたい時に行う。
- 相手投手が好投手で連続ヒットが難しい時に行う。
- ゲッツー(併殺打)を防ぎたい時に行う。
- 次打者が好打者などの打順の絡みによって行う。
送りバント(犠牲バント)のポイント
- バッターはアウトになってもいいので、ランナーを確実に次の塁へ送る。
- なるべく相手投手や捕手に取られないようなコースへ転がす。
- ランナー1塁の時は「1塁側にバント」ランナー2塁の時は「3塁側にバント」する。
送りバント(犠牲バント)のやり方
相手投手が投球モーションに入る前から足を横に広げて構えて、膝をしっかりと使って、バットの先の方でボールを捉えて打球を殺す。
セーフティーバント
セーフティーバントは、主にバッターが出塁することを目的にしたバントになります。
セーフティーバントの特徴
- バッターが打つよりもバントをした方が、ランナーに出塁しやすいと判断した時に行う。
- バッターが足の速い選手であれば成功しやすい。
- 強打者がセーフティーバントもできると相手守備は混乱する(守りにくい)。
セーフティーバントのポイント
- 相手守備がバントに無警戒の時に相手の意表をついて行う。
- 1発で決める。
- 相手になるべくバレないようにギリギリでバントの構えをする。
- 相手の守備位置を考慮し、1番取られにくいところにボールを転がす。
セーフティーバントのやり方
1.普通に打つ構えでバッターボックスに立つ
相手守備には、バントをするということを決して悟られてはいけない。
普通に打撃をするように、自然体で構えるようにしましょう。
2.相手投手のリリースに合わせてバントの構えをする
送りバントとは違い、軸足を後ろに引いて構える。
3.膝をしっかりと使い、バットの先の方でボールを捉えて打球を殺す
ボールが転がった後は、1塁に向かってすぐに走る。
プッシュバント
プッシュバントは、相手守備がシフトを引くなど、バッターに対して距離を詰めてきた時に、相手の間を抜くことを目的にしたバントになります。
プッシュバントの特徴
- 相手守備がバントシフトを引いて、前に突っ込んできた時に、普通にバントするよりも強くバントをして守備の間を抜いた方がセーフになると判断した時に行う。
- 相手守備が弱い打球が来ると思っているところに意表をつく。
プッシュバントのポイント
- 相手守備の真正面にしてしまうとアウトになる可能性が大(ランナーがいる時は、ゲッツーに)
- バットの芯に当てて、強い打球で転がすようにする。
- 相手守備の間を狙って転がすようにする。
プッシュバントのやり方
1.送りバントとは違い、軸足を後ろに引いて構える
プッシュバントは、相手守備がバントシフトなどで前に突っ込んできた時にするバントなので、最初からもしくは、早めから構えて相手にバントの意志を示す必要があります。
2.膝をしっかり使って、高さ調整をする
膝をしっかり使って高さ調整することで、バットと目の距離を変えない。
3.バットにボールを当てる瞬間に、投手側の足を一歩踏み出しプッシュする
バットの芯でボールを捉える。
プッシュする時は、手だけでするのではなく、身体全体を使って行う。
バットの角度で転がすコースを決め、相手守備の間を狙っていく。
スクイズ
スクイズは、1点を確実に取りに行くことを目的にしたバントになります。
スクイズの特徴
- バッターが打つよりもバントをした方が、得点が入りやすいと判断した時に行う。
- 3塁ランナーがピッチャーの投球に合わせてスタートを切る。
- バッターはストライク・ボールに関係なく、どんなボールでもバントする。
- ランナーがスタートを切るため、バッターが空振りをしたらランナーがアウトになってしまう。
スクイズのポイント
- 出来るだけ相手守備にバレないよう、ランナーはスタートを早く切り過ぎない、バッターは早くバントの構えをし過ぎない。
- バッターは、転がすコースはそんなに気にせず、とにかくフェアゾーンにボールを転がす。
- バッターは例え相手投手が遠くに投げたとしても、飛びついてでもバットに当てる。
- バッターは慌てて走らずに、ボールが確実に転がったのを見てからでOK。
スクイズのやり方
1.普通に打つ構えでバッターボックスに立つ
相手守備には、バントをするということを決して悟られてはいけない。
普通に打撃をするように、自然体で構えるようにしましょう。
2.相手投手のリリースに合わせてバントの構えをする
自分が1番バントのやりやすい構えでOK。
相手投手がウエストボール(ボールゾーンへ大きく外す)を投げた時に、対応出来るように足は横に開く(送りバントの形)のがオススメ。
3.とにかくボールをフェアゾーンに転がす
例えボールを遠くへ投げられても、諦めずに必死で当てる。
※その際バットにボールが当たるまで、バッターボックスから足が出ないように注意しましょう!
バットにボールが当たる前に、バッターボックスから足が出てしまったら、反則打撃でバッターがアウトになってしまいます。
足の1部(つま先やかかとなど)が、バッターボックスのラインにかかっていればOK!
おまけ
先述でご紹介させていただいた、4種類のバント以外の番外編として、2点紹介させていただきます。
そんなに頻繁に行うことは無いかもしれませんが、覚えておくだけで、プレーの幅(作戦の選択肢)が広がることでしょう。
ツーランスクイズ
ツーランスクイズとは、ランナーが2・3塁の時にバッターがバントをして、2点を取りに行くことを目的にしたバントになります。
バッターと3塁ランナーは、先述させていただいたスクイズと同じ動きです。
2塁ランナーは、3塁ランナーと同じようにスタートをきった後、相手守備が1塁へ送球したのを確認しつつ一気にホームへ突っ込みます。
2塁ランナーの足が速いことや相手守備の動きが成功のポイントになります。
相手守備の動きが成功のポイント
- 相手守備の3塁ベースカバーができておらず、ランナーがフリーとなっている。
- 相手守備(特に1塁手)の肩が良くない。
- 相手守備が2塁ランナーを気にしていない。
バスター
バスターとは、バッターがバントの構えから、ピッチャーの投球に合わせて打撃に変更する作戦になります。
バスターの特徴
- 相手守備がバントシフトを引いて、前に突っ込んできた時に、打撃に切り替えて守備の間を抜いた方がセーフになると判断した時に行う。
- 相手守備がバントと決めつけているところに意表をつく。
- バッターが相手投手のボールをしっかり見ることにも有効。
バスターのポイント
- ゴロで相手守備の間を抜く。
- バットを引いた時に、トップに入れ切らず、フルスイングをしない。
- バットを真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す。
- 出来るだけ相手守備にバレないよう、バットを早く引き過ぎない。
バスターのやり方
1.バントの構えで打席に立つ
打撃に移るので、足は打撃の時と一緒の構え方にする。
相手守備には、バントと思わせたいので、バントと同じ動きをする(例えば、軸足の足場を掘らない)
2.相手投手(守備)の動きに合わせて、バットを引く
相手投手がボールをリリースして、守備が前進してきたタイミングでバットを引く。
バットをキャッチャー方向へ真っ直ぐ引く。
トップに入れ切らない(理想は肩口)
3.バットを振って、前進守備の間をゴロで抜く
フルスイングせずに、ミート重視で打球を飛ばすコースに注力する。
下半身でしっかり体重移動をして振る。
まとめ
今回の記事では、【野球】バント種類4つ紹介!特徴とやり方徹底解説について紹介させていただきました。
バントには4つの種類があり、1つずつの特徴を知り試合の状況に応じて、どのバントをするか選択していきましょう。
バントをする際は、ポイントを抑え確実に成功させることで、試合の流れをグッと引き寄せることができます。
本記事の内容が、少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
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